市民農園にもそれぞれカラーがあって、私たちのは部外者に解放はしないが、園内は「垣根禁止」という決まりがあり、開放的なのが特徴。
畑の左側のお隣りさんはレギーナと言って、元看護婦さん。私やクルツィンガーさんに負けないほど畑に通う働き者で、毎日孫の面倒を見ているいい人だ。だが、一緒に問題解決となると、ちょっと困った人なのだ。
レギーナは私より4ヶ月前から畑を借りているが、境界通路の自分側ではなく、私側に垣根を作ってしまった。通路が使えないと、そちら側は手が届かなくて、手入れができない。垣根を撤去するか自分側に動かすように頼んでも、「それはできないわ」と取りつく島がない。私の話を遮り、簡単な質問にも答えず話題をすり替え、畳み掛けるように話す。どっかの大統領みたい?半年かかって、トマトが終わったら垣根の移動に同意した。垣根は邪魔だし規則違反だけれど、私の土地でなければ構わない。
縦に続くのが境界線と通路。右側が私の区画。
夏のある日、レギーナが突然「通路の敷石は撤去するわ」と言う。それ、私との共有のものだから、勝手に決めないでほしい。他人所有の土地も物も何でも勝手に決めてしまって困った人だ。でもまあ、解決方法はある。通路を確保したければ、敷石を完全に自分側に移動して私専用にすればいい。敷石整備の作業は好きではないけれど、まあいいですよ、と同意した。本来なら全部不要な作業。だが、隣人とはうまくやってきたいし、揉めるのはごめんだ。
先週、レギーナの希望で実施は10月末と決めた。それなのに昨日突然「来週敷石をどかしておいて。私は垣根はきっちり作りたいから邪魔なの」と言う。あなたはどこの女王様ですか?来週はずっと雨の予報。ここで私はもう穏やかにするのはやめた。「あなたは勝手すぎる。私にも都合がある」から始めて揉めに揉めて、すぐに取り掛かるということになった。同時にすれば難しくも何ともない作業。でもまたあれこれ言い始める。私はさっさと垣根の支柱を引き抜き、敷石を移動させ、支柱をあちら側に打ち込んだ。
結局私が望んだことでもないのに、作業の9割方は私がやるはめになった。レギーナはいぜん私に迷惑をかけたとは露ほども思っていないどころか、なぜ垣根を置かせてくれなかったのかと不満を持っているようだ。私のメッセージが伝わった気配はない。私の完敗。
でも、すっきり!今日はさっそくこの通路から今まで手入れできてなかった所をきれいにした。


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